しっかり見て、聞き、記録します

■ 取材

取材……。この言葉には、何となくカッコイイ響きがありますね。「取材に行く」なんて言うと、いっぱしの業界人みたいに聞こえますが、実際にやることは、見ることと聞くこと、そして記録することです。その場の状況をしっかり見て、人の話をしっかり聞きます。

生きた記事を書く

たとえば総会や大会の記事は、会のプログラムと要項があれば書けてしまいます。しかしそんな記事は死んでいます。生き生きとした記事、そして読む人の心をつかむ記事は、取材しなければ書けません。

取材方法を二つに分けてお話ししましょう。

直接取材――自分の目と耳でつかみとる

総会・研修会・講演会などの行事が実施されている場所で行う取材を直接取材といいます。会場の様子もしっかり見て、内容をメモし、写真を撮ります。必要に応じて録音もします。また参加者に印象をインタビューしたりします。自分の目で見て、耳で聞いた内容は、必ず生きた記事の材料になります。

間接取材――事前に質問を用意する

間接取材とは、ある問題についてよく知っている人の話を聞き、間接的に問題に近付くというもの。たとえば、交通事故の状況を知るために管内の警察署へ行って話を聞いたり、子供の悩みを知るために電話相談室へ行って話を聞いたりするというものです。これは、特集の取材でよく行います。

間接取材を行うときには、次のような点に配慮しましょう。

取材に出かける前に、必ずアポイントメント(約束)をとります。

事前に質問を5つぐらい考えておきます。それを導入にして、より深く聴くことができます。

「聞き手とメモする人」というように、二人ぐらいで分業するといいでしょう。慣れないうちは一人で取材すると、ついメモにクギづけになってしまい、うまくインタビューできないからです。

ボイスレコーダーなどの録音機も積極的に使います。短い記事なら、メモだけで書くことができますが、確認のため、録音が聞けるようにしておきます。また取材相手が話したことを正しく記録しておく意味でも録音は重要です。

対談や座談会などの場合は、録音がないと記事にできないと言っても過言ではありません。対談等の要旨を記事化するだけならともかく、対談する人たちの言葉をある程度詳細に記事にする場合、つまり対談のやりとりを文章にする場合は、言い回しなども記録する必要がありますから、録音は必須と言えます。

なお、インタビュー等で録音する場合は、録音機のスイッチを入れる前に、必ず相手に断りをいれましょう。「録音させていただきます」「録音させていただいていいですか?」といった一言は、インタビュー時のマナーです。